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クリスマス商戦のマーケティング戦略

ブログ

2024 12.19

/ブランディング

こんにちは!福岡のデザイン事務所「アルジュナ」のササダです。

いよいよ年末が近づいてきましたね。クリスマスの雰囲気が街中にあふれるこの時期は、企業にとっても「最大の戦いの場」と言えるシーズンです。

 

クリスマス商戦は、単なるセール合戦ではなく、「お客さんの心とお財布をどうつかむか?」という、企業同士の真剣勝負の場でもあります。各社がどんな戦略を立て、どのように「パイ(お金の総量)」を奪い合っているのか? そして、「ブラックフライデー」や「○○の日」が、どうしてこんなにも私たちの購買意欲を掻き立てているのか?

今回は、そんなクリスマス商戦の裏側を、探っていきましょう。

 

クリスマス商戦の「パイの奪い合い」戦略とは?

 

まず、「パイの奪い合い」とは一体何でしょう?

ここでいう「パイ」とは、私たち消費者が持っている「お金」や「購買意欲」のことです。年末は、クリスマスのプレゼントや年末年始の買い物など、消費が一気に増えるタイミング。企業はこの限られたパイを、いかにして自社の売上につなげるかに必死なんです。

 

早めの仕掛け「早割セール」

「え? もうクリスマスのセール始まってるの?」

こんな風に感じたこと、ありませんか? 実は、企業はクリスマス商戦を前倒しして仕掛けています。最近では、**10月末から『早割セール』**が始まることも。早く買うほどお得になるキャンペーンを打つことで、競合他社よりも早く消費者の財布を開かせようとしているんです。

 

限定商品やコラボ商品の投入

「クリスマス限定」「数量限定」などのワードに弱い方も多いのでは?

企業は「今しか買えない」商品を投入することで、私たちの購買意欲を掻き立てています。特に、アニメや人気キャラクターとコラボした商品は、SNSでも話題になりやすく、「欲しい!」という気持ちが高まりやすいのです。

 

体験を売る「購買体験の向上」

クリスマスの時期になると、商業施設のクリスマス装飾が一気に増えますよね。

これは単なる「雰囲気作り」ではありません。お店側は、「ここで買いたい!」と思ってもらうために、購買体験そのものを楽しいものにする戦略を取っています。

https://x.com/UNIQLO_JP/status/936097460711247872

 


実店舗では、来店客の購買意欲を高めるために、「五感に訴える演出」が行われています。例えば、店舗全体をクリスマスの雰囲気に包む店内装飾は、買い物をするだけで「クリスマス気分」を楽しめる空間作りの一環です。クリスマスツリーやイルミネーション、赤と緑を基調とした装飾が、非日常的な雰囲気を生み出します。

 

また、ECサイトでは、「オンラインでもクリスマスのワクワク感を味わえる仕組み」が注目されています。例えば、近年のトレンドとして、AR/VR技術を使ったバーチャル試着の導入が挙げられます。これにより、スマホやパソコンから簡単に試着ができ、購入前に「サイズ感」や「カラーのイメージ」を確認できるため、返品リスクの軽減にもつながります。特にアパレル業界では、クリスマスギフトとして衣類を購入する機会が増えるため、バーチャル試着の導入は売上向上に直結する施策と言えます。

 

ブラックフライデーはなぜ日本で広がった?

ブラックフライデーはアメリカ発のセールイベントですが、なぜ日本で広がったのでしょうか?

答えは簡単でした。「お得なセールの理由付けがあれば、みんな買うから」みたいです!

 

ブラックフライデーの由来とは?

  • アメリカの感謝祭(サンクスギビング)の翌日がブラックフライデーの起源だそうです。
  • 「小売店の収益が“赤字(red)”から“黒字(black)”に変わる日」と言われています。

日本独自の進化ポイント

日本では、感謝祭(サンクスギビング)はありませんが、「お得なセールなら買いたい!」という消費者心理を見越して、イオンや楽天が仕掛けたのがきっかけみたいです。

Screenshot

 

「○○の日」マーケティングの力

日本では、「〇〇の日マーケティング」も活発です。

「なんだそれ?」と思った方も多いかもしれませんが、みんな知っているはずですよ!

 

「○○の日」戦略の例

  • 2月14日 バレンタインデー(チョコ業界の戦略)
  • 3月14日 ホワイトデー(お返し需要の戦略)
  • 11月11日 ポッキーの日(グリコの戦略)

これらはすべて企業が仕掛けたマーケティングの勝利です。

「今日は○○の日だから、これを買わなきゃ!」と感じたことがある方は、すでに企業の戦略にのせられていますね〜。

 

クリスマス商戦の未来はどうなる?

クリスマス商戦は、ただ「モノを売る」だけの戦いではなく「体験を売る」時代になっています。

早割で財布を開かせる戦略 → 「今買わないと損!」という心理を突く

体験価値を高める店舗装飾やEC体験 → 体験を売ることで購買意欲を刺激する

「○○の日」マーケティングを活用 → 消費のきっかけをつくり購買行動を促す

これらの戦略は、実際に「自分も引っかかったことがあるな…」と感じる方も多いのではないでしょうか?私もまんまとのせられていますね〜。

 

あなたはどんなクリスマスを過ごしますか?

企業の戦略を知った上で、ぜひ賢くお得にお買い物を楽しんでくださいね!

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