こんにちは!福岡のデザイン事務所 アルジュナのササダです。
市場の変化は目まぐるしく、先行きの予測が難しい時代になっていますね。こうした不透明な状況の中で、企業が自らの存在意義や価値を市場に伝えていく方法として注目を集めているのが「ブランディング」。ブランディングというとロゴやデザインの印象を強く抱く方も多いかもしれませんが、実際は企業の価値観や哲学を体現し、市場や顧客とのより深い関係を築くための包括的な取り組みのようなもの。
今回ご紹介する2つの動画では、ブランドの理論的側面から実践に至るまで、多彩な視点が語られており、とても学びが多く楽しく見えた動画を紹介します。
1. 「ブランディングの重要性と実践」
この動画では、企業が持つブランドの力が、事業そのものに加えて人材採用や資金調達にも大きく影響する点が強調されていました。単なる商品やサービスを「売る」ためだけでなく、企業が継続的に成長するための“共感や信頼の土台”を築くのがブランディングと紹介。
特に興味深かったのは、企業がどのように市場環境の変化を捉え、自社のブランドをアップデートしていくか。大きな組織ほど慣習やプロセスが複雑で、俊敏に変化しづらい面があり、そこでブランドを軸にすることが重要で、意思決定の場面で「これは自社のブランド・ビジョンに合致しているか?」という問いを常に意識することで方向性を見失わずに進める、という話がありました。
私はここで「ブランディングとは、多様化し変化する社会の中で企業が自分たちの“らしさ”を保ち続けるための活動」だと再認識しました。単なる“ブームに乗る”のではなく、企業が本来持つ哲学やミッションを、時代に合わせた形に翻訳しながら発信することこそが、今後のブランド構築に求められる姿勢だと感じています。
2. 「ブランド創りの極意」
https://newspicks.com/movie-series/44/?movieId=807
こちらの動画では、トヨタ自動車でLEXUSブランドを手掛けた高田敦史氏や、ユニリーバやロレアルで活躍された長瀬次英氏など、実際に有名ブランドを育て上げてきた方々が登場し、具体的な成功事例や体験談を語られていました。誰もが知るブランドがどのように誕生し、何を大切にしながら成長してきたかを“舞台裏”視点で聞くことができるのは貴重でした。
印象的だったのは「ブランド構築のプロセスは恋愛にも似ている」という話です。ブランドと顧客が対等なパートナーシップを築くためには、まず自分(企業側)がどういう存在で、どんな個性や魅力を持っているのかをしっかりと理解・表現する必要がある。そして相手(市場や生活者)が求める価値と自社の強みが重なる接点を探り、絶妙な距離感とコミュニケーションを通じて関係を深めていく、まさに信頼と共感がカギになるという。
また、出演者の方々が強調していたのは「商品・サービスが一過性のヒットで終わらないように、ブランド全体の物語性を育むこと」の重要性です。ブランディングは短期的なプロモーションや広告だけでは成立せず、長期的な視点で「そのブランドがどんな世界観を描きたいのか」を設定し、顧客との“共創関係”を作っていくものだと語られていました。私自身も、SNSや口コミでブランドの評判が広がる時代だからこそ、企業と顧客の間にしっかりとした“物語”や“約束”が必要になるのだと、改めて感じました。
両方の動画を通じて学んだのは、ブランディングが企業成長を左右する極めて重要な要素であること、そしてブランディングを成功に導くためには「企業のあり方と顧客の期待をつなぐ物語」を意識することだという点です。市場や顧客の変化に的確に対応しつつ、自社の根幹にあるミッションや価値観をブレさせずに発信していくその地道な積み重ねこそが、企業の持続的な信頼を獲得するカギになってくること。
現代のように、どの業界も競合が激しく、テクノロジーが飛躍的に進化する時代だからこそ、短期的な売上だけでなく、長期的な関係構築を目指すブランディング戦略がよりいっそう求められているのだと感じました。今回ご紹介した2つの動画は、ブランドの理論から実践までを幅広く学べる内容になっているので、お時間がある方は是非おすすめしたいと思います。
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