こんにちは！福岡のデザイン事務所アルジュナのササダです！

今回はアルジュナとして活動していく事になったキッカケを書いてみようと思います。

 

私は大学卒業し営業として印刷会社に入社しました。

仕事内容としては、先輩から担当として任せてもらったクライアントに印刷物を納品に行ったり、進行している案件の校正の確認したり、もちろん新規の案件の相談もあるので、内容を確認し会社に戻り編集者やデザイナーに相談内容を伝え企画・デザイン・制作をしていく毎日でした。

今もあまり変わらないかもしれないですが、私が大学卒業した頃は不況の真っ只中。小さい印刷会社が次々と倒産している時代。

 

私が働いていた会社は、「印刷会社は印刷の御用聞きだけではなくクライアントのマーケティングサポートや経営サポートをできる印刷会社でないと！」とても良い会社でした。

私は営業だったこともあり沢山の研修や会議等に参加し色々な経験をさせてもらっていました。

だとしても、有難い事に実情は既存のクライアントとのやりとりに追われる毎日…

マーケティングサポートや経営サポートなどの話をする機会もなく何が正解なのか分からないまま会社と自宅の往復。

 

そんなある日、夜中の12時過ぎに先輩から電話がありました。

私も知っている人と呑んでいるから出ておいでと声をかけられました。（実際は今から出てこいだったような…）

そこで出会ったのが亀井。

 

亀井は私と地元も同じで1つ上の先輩。直接話した事はなかったけど、地元のお寺のお嬢様。

たまたま小中高と同じ学校に通っていたこともあり、勝手に親近感があったなぁ〜。

 

何で夜中に酒の場に呼ばれたかと思えば…

亀井は東京のデザイン事務所を退職し、地元に帰って来たばかりで、自宅のお寺の手伝いをしながらデザインの仕事もちょこちょこやっていたみたいです。

亀井が以前勤めていた会社は、印刷部門とウェブ部門にわかれており、亀井はその中のウェブ部門に所属しナイキや資生堂などの有名な企業のウェブディレクションからデザイン、制作までやっていたみたい。

 

そんな中、地元に帰ってきてデザインをしていく中で印刷物の知識が少なく、誰か相談ができる人が居ないのか話していたそうです。

そこに「良い人がいる」と私に連絡があったみたいでした。

その後は自宅も近くということもありたまに呑む仲になり、デザインや印刷の事などたわいもない事を呑みながら話しをしていました。

そんな事が続いているある日「僧侶の勉強に京都に1年行くね〜」と亀井から連絡があり、亀井は京都に旅だっていきました。

 

京都の1年間は寮に入っていたそうで、外の人と連絡を避けるように携帯などの持ち込みはできない環境だったみたいです。なので私も1年近く連絡をとっていなかったのですが、僧侶の資格を取り、帰ってきて亀井が私に放った言葉は「デザインする！」でした。

仏教の勉強をしている中で、改めてデザインをすることが好きな事、デザインが仏教と精通している事に気づいたとのこと。だから「デザインをする！」だったそうです。

正直ビックリしましたが、今となってみれば亀井らしいと言えばらしい。

 

そんな中私は印刷会社の営業として6年程経ち30歳手前で、現状の仕事内容に不安を覚え今後をどうしていくか考えている時期がありました。

いつもの様に呑んでいる時に何気なく、私がつぶやいた「転職しようかと思ってるんだよね〜」の言葉に「え？それなら一緒にデザイン事務所しようよ」と亀井からの一言。

 

その会話から始まったアルジュナ。

2008年10月1日に開業届けを出し今年の10月で15年。

今では、印刷だけでなくウェブサイトの企画や制作も。また前職で少し学んだ経営サポートやマーケティング的な事やブランディングもやりながらお客さまのサポートや伴走を続けています。

たくさんのお客さまに出会い、仲間たちに支えられ、大切なことを沢山学んできました。

人との関係性も、人生も、全てがデザイン。これからもデザインで大切な人たちに恩返しをしていきたいです。（もちろんキッカケをくれた亀井にも感謝です。）

みなさま今後とも宜しくお願いします！

 

昔の写真を探してみたけどなかった…