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ラヴ上等にダウンタイム!Netflixのブランディングの上手さについて

ブログ

2026 10.22

/ブランディング

どうも!アルジュナ広報ノダです!

 

みなさんNetflix観てますか?
僕は普段NetflixとAmazonプライムをいったりきたりするんですが、

ここ数年のNetflixのオリジナルコンテンツのクオリティの高さやブランディングやマーケティングの手法が上手すぎて「ひぇ〜」っとなっているので、

今日はそんな彗星の如く現れた動画配信サービスNetflixのブランディングについて書いていきたいと思います。

 

Netflixはレンタル業界を二度破壊した。

Netflixが流行る前、僕はレンタルビデオショップGEOでバイトしていました。

週末になると常にレジの行列が途切れない。

人気作がレンタル開始されれば開店待ちする人もいるような時代でした。

 

当時TSUTAYAやGEOを筆頭として、映画やドラマ、アニメなどを観たい時は店舗に行ってレンタルして返却するという行動が当たり前でした。

 

そんな商文化をNetflixは二度破壊したと言われています。

 

■配達と定額で破壊。

Netflixは1999年にレンタルビデオの配達と定額借り放題のサービスで業界に参入しました。

このシステムは既存レンタルビデオシステムの2つを解決しています。

「来店する手間」と「延滞金」です。

そもそも、レンタルビデオ業は延滞金でかなり利益を上げていました(米国最大のレンタルビデオショップブロックバスターは売上の13%が延滞金だった)

 

消費者にとってはやっかいだけど、事業者にとっては美味しい要素である延滞金を定額制にすることで

消費者の指示は得ながら、事業者の参入をためらわせることに成功したわけです。

 

■配信による破壊

その後、定額配達で得た利益で当時早すぎると言われていた動画配信サービスを始めます。

まだ通信回線が貧弱な時代だったので、大手ビデオショップは誰も強力な競合になるとは思いませんでした。

しかし結果は今の時代が表しています。

 

この戦略の非常に巧みな点が、

Netflixは店舗を一切抱える必要がなく、最終的には在庫も抱える必要がなくなるビジネスモデルであることです。

実際TSUTAYAなどは配達サービスも定額サービスや配信も追従しましたが、店舗やそれに伴う従業員やサービスコストが圧迫し追いつけず、Netflixは超優秀な利益構造で上がった収益を狂気的なスピードで事業に投入していきました。

 

Netflixは動画コンテンツに特化した

Netflixのブランディングが上手だな〜と思う点はたくさんあるんですが、まず挙げるなら選択と集中の上手さです。

 

対抗馬のAmazonプライムが総合的な高く事業で展開しているのに対し、

Netflixは「映画」という局地戦で一点突破していきます。

 

アマプラのような多角化戦略は動画見放題も音楽もストレージも配送無料も!と盛りだくさんな内容で一見有利に見えますが「動画配信のサブスク」という印象は薄れます。

 

一方、Netflixは動画一本に絞ることで消費者に与えるメッセージを明確にし、

さらにハイクオリティのオリジナルコンテンツを制作し話題性を常に提供することで圧倒的に規模の大きなAmazonに対して対抗し、動画分野では追い越すことが出来ました。

 

ラヴ上等からダウンタイムまでコンテンツの巧妙さ。

Netflixを観ていると世界中のオリジナルコンテンツが配信されています。

それらはレンタルビデオでも他の配信でも観ることはできずNetflixの契約者のみ閲覧できます。

 

つまり「話題性」が高くなるほど、入会率が上がる仕組みになります。

正直「映画」に関してはNetflixオリジナルはあまり面白いと思ったことはありません。

 

しかし、ドラマやリアリティ番組など社会現象レベルの話題性をもたらしています。

 

地面師たち

サンクチュアリ

今際の国のアリス

全裸監督

ストレンジャーシングス

イカゲーム

ワンピース

 

最近だと、ラヴ上等やダウンタイムなども非常に話題になっています。

 

そしてこれらのコンテンツの設計はSNSやショート動画などでバズりやすいような作りになっています。

あえて過去にスキャンダルのあった俳優をキャスティングしたり

地上波では流しにくい過激な表現やタブーに切り込んだり

有名な俳優をめっちゃ脇役として登場させたり(イクサガミの山田孝之の役どころはびっくりした)

 

そもそも、Netflixのコンテンツ制作予算額は日本のテレビキー局全てを合わせても足りないくらい莫大な金額です。

 

ドラマ一話あたりの制作費では日本が3000万前後に対し、ネトフリは1億近くです。

ちなみに日本で最大規模の大型ドラマのVIVANTでやっと1億です。

つまりVIVANT級の制作費をかけたドラマを毎シーズン世界中で配信しているのがNetflixのコンテンツ制作力であり、話題性を作り続けることでNetflixをつければ「面白いコンテンツが観れる」というブランドイメージが高まっていくわけです。

 

世界中のコンテンツのアップサイクル

僕の子どもは今年小6と小4になるんですが、

ハンターハンターもスラムダンクもドラゴンボールも観ています。

すべてNetflixをつければ最終話まで一気に観ることが可能です。

 

さらにこれらのコンテンツは翻訳され世界中で観られています。

レンタルビデオの時代では輸送や在庫のコストが発生するため実現できなかった世界中の過去のコンテンツ資産を掘り出して隈無く届けるということが実現されました。

 

その結果、非常に興味深い現象が起きています。

Netflixで世界中に配信されヒットしたアニメの主題歌までも世界中でヒットする現象です。

Creepy NutsのBling-Bang-Bang-Bornは米国を含む「Billboard Global 200」で8位になっていますし
YOASOBIのアイドルについては「Billboard Global Excl. U.S.」で日本語楽曲初の1位の快挙を達成しています。

 

いまや人気アニメの主題歌は楽曲をヒットさせるための最大のマーケティング手段といっても過言ではないと思います。

 

そうして経済規模の大きな状況になったことで、うる星やつらやらんまなど過去のコンテンツのアップサイクルも始まり、日本のコンテンツ制作業界を盛り上げている側面もあります。

 

Netflix自体そういったコンテンツ制作を支援する立場を取っており、消費者だけではなく供給者に対してもポジティブなブランドイメージを構築しています。

 

細かい部分のテクニックも巧み

書いていくとキリがないNetflixの強みですが、その他細かい部分も興味深いです。

 

・めちゃくちゃ解約しやすい

一時期アマプラが解約しにくいダークパターン傾向にあることが話題になりました。通常解約率を下げるためにWebサービスは解約方法を複雑にします。しかしNetflixはめちゃくちゃ分かりやすくしていおり、さらに長期間使用していない場合「使用していない場合解約したほうがいいかも!」みたいな親切な連絡まできます。

その結果、ブランドイメージが上がり長期的な会員継続率や株価が上がっていきました。

 

・サムネイル画像をユーザーに合わせて変化させる

Netflixの作品を選んでいると同じ作品でもサムネイルが変化していることがあります。

これはユーザーの好きな作品に合わせて自動で作品の中から適切なシーンを表示しているそうです。

つまり細かいABテストみたいなことを繰り返し続けているということです。

 

・辞め時がわからなくなる

個人的にはあまり好きな手法ではないんですが、Netflixは作品をクリックしなくても勝手に数秒の作品概要が流れたり、1話観終わったら自動的に2話目が始まります。

これは行動経済学的手法で「判断するタスク」を省略しています。

特に仕事終わりにソファでゆっくりリラックスしている時などは意志力・決断力が弱くなっているので流れのままにずっと観てしまう現象が起きやすくなります。

 

このように、Netflixのブランドを支える手法や基盤は重厚な戦略と繊細な戦術によって構築されていることが分かります。

 

AIによって制作コストが下がる時代において、中小企業においてもこうしたブランド戦略やマーケティング手法を組み合わせていくことが重要になっていくんじゃないかなーと個人的に感じています!

 

それでは!今日はこのへんで👋

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